ご利益:商売繁盛、五穀豊穣、心願成就
伏見稲荷大社は、京都市伏見区深草に鎮座する神社で、式内社(名神大社)、二十二社(上七社)のひとつです。かつては官幣大社の地位を持ち、現在は単立神社となっています。元々の名称は「稲荷神社」で、稲荷山の麓に位置し、全国に約3万社あると言われる稲荷神社の総本社です。初詣の際には近畿地方の社寺の中で最も多くの参拝者を集め、日本国内での順位も高いです。
この神社は、京都盆地東山三十六峰最南端の霊峰稲荷山の西麓にあり、稲荷信仰の本社とされています。稲荷山の3つの峰を神そのものとして崇拝し、元は農耕の神として祀られましたが、その後は商業や産業の守護神としても崇められるようになりました。稲荷山への参拝者は特に2月の初午の日に賑わいを見せます。
この神社は、清少納言や古典文学にも頻繁に登場し、平安時代には東寺の鎮守神としても重要視されました。明治時代の神仏分離令により、本願所以外の境内の仏堂は廃寺となりましたが、鳥居や私的な「お塚」の建立が増え、特徴的な風景を形成しています。
伏見稲荷大社の祭神は、宇迦之御魂大神、佐田彦大神、大宮能売大神、田中大神、四大神の五柱です。これらの神々は商売繁昌や家内安全などの守護神として崇められています。摂社の田中大神や四大神については詳細な由来は不明ですが、地主神や土着の神としての性格が考えられています。
伏見稲荷大社は、その長い歴史と深い信仰により、多くの人々に愛される神社となっています。
アクセス :JR奈良線 稲荷駅下車 徒歩直ぐ
所在地 : 〒612-0882 京都府京都市伏見区深草藪之内町68
電話番号 :075-641-7331
参拝時間 :24 時間営業
休業日:なし