ご利益:夫婦和合、五穀豊穣、家内安全、火難・盗難除け、諸難除け
埼玉県秩父市三峰に位置する三峯神社は、県社の旧社格を持ち、神社本庁の別表神社となっています。秩父三社の一つであり、秩父神社・宝登山神社と共に秩父の重要な神社です。拝殿前には稀なる三ツ鳥居が立ち、狼を守護神とし、狛犬の代わりに狼の像が神社内に配置されています。
主祭神としては、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉册尊(いざなみのみこと)が祀られており、造化三神として天之御中主神、高御産巣日神、神産巣日神も配祀されています。
社伝によれば、景行天皇の時代に日本武尊が三峯の山に伊弉諾尊と伊弉册尊を祀るために創建したと伝えられています。この神社は中世以降、武士たちの崇敬を受ける修験道場となり、特に畠山重忠が願文を納めたことにより栄えました。しかし、新田義興・義宗らの挙兵と足利氏の介入により社領が奪われ、衰退しました。
文亀年間に月観道満によって再興され、聖護院派天台修験の関東総本山として隆盛を極めました。江戸時代には「お犬さま」として信仰された狼が農作物を守る神とされ、その信仰が広まりました。明治時代には神仏分離により寺院から神社へと改称され、近代社格制度において県社に列しました。
三峰神社はその歴史的背景や神仏の関わりを通じて、地域の信仰と武士文化の交差点を象徴する神社と言えるでしょう。
アクセス :西武鉄道西武秩父駅からバスで75分(三峯神社行き急行バス利用)
所在地 :〒369-1902 埼玉県秩父市三峰298−1
電話番号 :0494-55-0241
参拝時間 :9時00分~17時00分
休業日:なし
公式サイト : https://www.mitsuminejinja.or.jp/
三峯神社 の紹介動画
狼信仰の杜 白い氣守りが終了でも大丈夫!